みなさんは、クロード・シャノンをご存じですか。彼は、1916年にアメリカ合衆国に生まれた数学者です。偉人としてよく知られているエジソンやアインシュタインと肩を並べる天才で、「世の中のすべての情報は、『0』と『1』で表すことができる」ということを発見しました。
この発見のおかげで、私たちが現在、スマートフォンなどで、いろいろな情報にすぐにアクセスできる高度情報化社会を実現できたのです。
彼の功績については、12月4日(金)から山口県立山口博物館で始まるテーマ展「情報通信技術革命」で解説します。テーマ展は、2部構成になっています。4日から始まる1部では、計算や通信といった別々の技術が、シャノンの発見でマルチメディアを扱うコンピュータに融合、進化していく様子について紹介します。いまや私たちの生活に欠かせないコンピュータの誕生と進化の物語を博物館でぜひご覧ください。
山口県立山口博物館 理工担当学芸員 漁 剛志