不要になったペットの餌やゲージなどを引き取り、県内の保護団体・個人に無料で配布するサービス「わん・にゃんサポート プチモ」を今年1月から始めた。
「ペット葬祭業を営む中で、飼い主から不用になったペット用品の引き取りを依頼されることが多かった。依頼者の了解を得た上で、保護犬や猫を預かる知人に無料であげ、喜ばれたことがサービス開始のきっかけ」という。
6年前に実家の裏を改装して「ペット葬祭プチモ」を設立。依頼があれば葬儀場所や時間、供養方法などの一つ一つを、親身になって確認しながら、悲しみに寄り添えるよう心を砕く。「不用品を再利用させてもらうことで、飼い主さんの心の負担を少しでも軽くすることができれば。動物の命を大切にする人が増え、殺処分減少にもつながってほしい」と話す。
【プロフィル】1961年山口市三和町生まれ、嘉川在住の60歳。短大を卒業し、銀行員などを経て2015年にペット火葬サービス業「ペット葬祭プチモ」を起業した。朝は6時から夜は10時まで依頼を受け付け、自ら移動火葬車を運転して最期の別れに立ち会う。