(公財)食品等流通合理化促進機構が主催し、農林水産省等が後援する第30回優良経営食料品等表彰事業において、2021年2月に「森製パン所~モリのパン」が会長賞を受賞した。
1926(大正15)年に創業し、「山口市役所前のモリパン」として親しまれている同店。毎朝パンを焼き、店を守り続ける祖母・伊藤信子代表の姿を見て、「私がどうにかしなければと、気持ちにスイッチか入った」という。それまで勤めていた会社を辞め、2019年10月から本格的に手伝いを開始。得意の手書きイラストで壁新聞やポップを作って店内をコーディネートするほか、伊藤代表をキャラクター化した商品開発なども手掛け、インスタグラムで発信している。
5年後の創業100年に向けて「おばあちゃんを喜ばせ続けたい」と語る。
【プロフィル】 1985年1月、山口市生まれの36歳。白石小・中、山口中央高、香蘭ファッションデザイン専門学校(福岡県)卒業。「モリのパン」4代目の後継予定者。伝統の味を守りながら、焼き菓子など新商品の開発にも力を入れている。