山口市内を通る二つの街道を紹介したイラスト展「萩往還と石州街道を歩く」が、8月3日(火)から15日(日)まで、JR新山口駅(山口市小郡令和1)北口2階にある「交流活動ホール」で開かれる。時間は、各日とも午前9時から午後5時半までで、入場は無料。
これは、8月6日(金)から9月23日(木・祝)まで山口県立山口博物館で開催される特別展「江戸時代の旅と街道」に合わせて、歴史街道に対する知識を深めてもらおうと、「やまぐち萩往還語り部の会」の協力により、山口観光コンベンション協会(TEL083-933-0088)が企画した。
イラストを手掛けたのは、本紙に「イラストでたどる萩往還」を連載中の古谷眞之助さんだ。古谷さんは、萩往還と石州街道の歴史ガイドを行う「やまぐち萩往還語り部の会」に10年所属し、これまでのガイド回数は100回以上。国内外の人にその魅力を伝え続けている。
イラストは、ペンと水彩絵の具を使って描かれたA4サイズのスケッチ画で、両街道18点ずつ、全36点が展示される。萩往還の悴坂一里塚や六軒茶屋、石州街道の杖坂や龍王社ムクノキなど、それぞれの見どころが透明感のある色彩で表現されている。さらに、萩往還全行程を記した現代の地図と、江戸時代に萩藩の絵図方が作成した「行程記」の一部を複製した資料も展示されており、街道の今昔を照らし合わせながら学ぶことができる。また、古谷さんが描いた萩往還のイラストがプリントされた手ぬぐいの展示や、萩往還解説ビデオの上映もされる予定だ。
希望者には、萩往還と石州街道のルートマップがもらえ、先着200人にはイラスト入り絵ハガキが配布される。会期中、会場には古谷さんまたはやまぐち萩往還語り部の会会員が常駐するので、街道の魅力や楽しみ方なども質問できる。
古谷さんは、「身近な街道について興味を持ってもらえれば」と話している。