「江戸錦絵たこ」や「鬼ようず」など、日本の伝統的なたこを展示した「手作り凧」展が、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)で2月5日(日)まで開かれている。山口の伝統とものづくりを月替わりで紹介している1月の「マンスリー企画」で、観賞は無料。時間は、午前9時から午後5時(最終日は正午)まで。
和紙や布地に顔料や染料などで描かれた伝統柄のたこは、近年制作者が少なくなり、間近で眺められるのは貴重な機会だという。
展示物は県内の愛好家団体「やまぐち凧あげサークル」が制作、所蔵するたこで、大きいものは縦約180センチ、横約100センチある。40点が一堂に集められ、館内全体を彩っている。
同サークルは、2018年に開催された山口ゆめ花博をきっかけに結成された。展示構成を手掛けた吉村誠司さんは「今年の干支であるウサギや吉祥を表す鶴などをはじめ、NHKの連続テレビ小説『舞い上がれ!』と大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に縁のあるたこを中心に選んだ」と話す。
会場には自由に持ち帰ることのできる展示資料もあり、作品の由来や素材などを詳しく知ることができる。
また、1月29日の午前10時から正午と午後1時半から3時半、2月5日の午前10時から正午に、同サークルのメンバーが講師を務めるワークショップが開催される。「鳥凧」、「土佐凧」、「大内人形凧」の中から好きなたこを選んで制作する。各回先着12人。体験料は500円で、大内人形凧を男雛と女雛のペアで作る場合は800円。なお、小学生以下は要保護者同伴。
申し込み、問い合わせは同施設(TEL083-928-3333)へ。