山口博物館の天体ドームや大型屈折望遠鏡は「どこにあるの?」と質問されることがあります。展示室には展示されておらず、屋上に直径5メートルの天体ドームがあり、この中にNikon社製20㎝屈折望遠鏡(写真)が設置されています。筒の長さが3メートル、重量1トンという大変大きなものです。この他にも望遠鏡の鏡づくりの名人が製作した「木辺(きべ)鏡」と呼ばれる鏡を組み込んだ反射望遠鏡など多くの望遠鏡を収蔵しています。
現在開催中の企画展「やまはくの天体望遠鏡」では、美しい天体写真や映像と共に、観望会で活躍した天体望遠鏡を中心に、先ほど紹介した反射望遠鏡を含めて収蔵している天体望遠鏡を一堂に展示しています。天体ドームの見学ツアーも不定期ですが開催しています。ぜひ企画展で星の魅力を感じてください。詳しくは当館ホームページをご覧ください。
山口県立山口博物館 天文担当学芸員 岩村 和政