赤十字防災・減災セミナー「あなたの備えは大丈夫?」が、7月26日(水)午後2時半から4時半まで、ホテルニュータナカ(山口市湯田温泉2)で開催。参加者が募集されている。
ここのところ山口県を含む西日本では、豪雨による災害が相次いでいる。事前の備えの大事さを痛感された人も多いのではないだろうか。水害同様に、大きな被害をもたらすのが地震だ。高確率で発生が予想されており、西日本への影響も大きいとされる南海トラフを震源とする大地震について、死者や負傷者といった人的被害を減らすことを目的に開催される。
第1部は講演「南海トラフ巨大地震がもたらす被害とその備え」。山口大学名誉教授の三浦房紀さんが、地震の性質や山口県内での被害想定、人的被害を減らす方法などについて話す。
三浦さんは約50年、地震工学や防災工学を専門に大学で研究してきた。現在は、南海トラフ巨大地震発災時の「山口県死傷者ゼロプロジェクト」推進に注力している。
続く第2部は、「家具対策安全ゲーム(KAG)」の実施。「KAG」は、日本赤十字社が2023年度から始めた防災講習プログラム。地震によるけがの原因の30~50%が家具類の転倒や落下などによるものとされている。そこで、自宅(部屋)の平面図を描くゲームを通じて、危険箇所の把握や起こり得る被害、安全対策について考える。
聴講は無料だが、電話(TEL090-8713-2889)またはウェブサイト(https://www.jrc.or.jp/chapter/yamaguchi/)にある専用フォームから事前申し込みが必要。定員は先着100人で、参加者には、防減災についての小冊子がもらえる特典も。
「ゲーム感覚で防災について学べるので、ぜひ家族で参加して備えについて考えるきっかけにしてもらいたい。夏休みの課題としてもご活用を」と、主催の同支部(TEL083-922-0102)は呼びかけている。