一般に白鷺(しらさぎ)と呼ばれる白いサギにも種類があり、チュウサギはよく似たダイサギとコサギの中間の大きさで、少し短い嘴(くちばし)などが特徴です。繁殖は樹上で他のサギ類と集団になって行います。
餌は魚や両生類、バッタなどの昆虫を好み、主に水田や畑といった農耕地で観察できます。近年、農耕地の減少など、生息環境の悪化から全国的に個体数が減少傾向にあり、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。
山口湾周辺は広く農業が営まれており、繁殖のために渡来するチュウサギにとって、貴重な生活の場といえるでしょう。
ペリカン目 サギ科
[全長] 68cm
[時期] 子育てのために渡って来る夏鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広