近年、総人口に占める外国人の割合は増加傾向にあり、山口市も同様だ。それに伴い、互いの文化や習慣を知らないことに起因する誤解・トラブルの発生も増えつつある。そこで、さまざまな国籍を持つ人たちが互いの文化の違いを認め合いながら協力し、共に暮らしていけるまちづくりについて考える「多文化共生推進活動講座」が、10月から11月にかけて開かれる。主催は山口市で、対象は山口市在住・在勤の日本人および外国人。
開催日と内容は次の通り。なお、曜日・時間はすべて土曜日の午後1時から3時まで。
- 10月5日:多文化共生について学ぼう=外国人市民とやさしい日本語を学ぶ
- 10月19日:多文化共生に向けてなにができるか考えよう=他の地域の実践事例・私はなにがしたいのかを考える・ボランティアとはなにか
- 10月26日:考えたことを実現するために計画しよう=山口市内の活動団体の紹介・活動を作ってみよう、やってみよう!
- 11月30日:活動報告・振り返り=実際に自分たちで活動をやってみての報告・次の活動に向けた振り返りと計画
講師を務めるのは、NPO法人CINGA(国際活動市民中心)の新居みどりさん。彼女は、1999年に青年海外協力隊員としてルーマニアに赴任。2001年の帰国後は、早稲田大学と同大学院で多文化共生について研究し、東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター(現・多言語多文化共生センター)のコーディネーターを経て、2011年にCINGAに入職した。東京都に拠点を置く同団体は、在住外国人を巡るさまざまな問題・課題解決を目指す専門家(弁護士、精神科医、行政書士、社会福祉士等)の集まりだ。
会場は秋穂地域交流センター(山口市秋穂東)で、定員は20人程度。受講は無料で、希望者は申し込みフォーム(https://logoform.jp/form/XCim/668895)で登録する。締め切りは9月30日(日)。
問い合わせは、山口市国際交流課(TEL083-934-2725)へ。「外国人市民とどのように接し、どのように交流できるか。本講座の受講がヒントになるかも」と同課。