インフルエンザ罹患中の15歳未満に対して一部の解熱鎮痛薬を使用したときに、インフルエンザ脳症の予後悪化や急性脳症、肝障害(ライ症候群)発生の報告があり、サリチル酸系・ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸の使用は禁忌になっています。
しかし、成人では解熱鎮痛薬とインフルエンザ脳症・ライ症候群との間に関連性が認められておらず、実臨床ではロキソプロフェンの処方も特に問題にはならない様です。それでも、大概の場合アセトアミノフェンが選ばれるのは、解熱鎮痛薬には腎臓や胃粘膜への悪影響がある事だけでなく、感染症の発熱時に解熱薬を服用するのは「治すため」ではなく、高熱による脱水や衰弱を防ぐためなので、必要以上に体温を下げ過ぎないからです。
発熱は生体防御の一環で、体温を上昇させる事で免疫系が賦活され病原微生物への抵抗力が上がるため、微熱では解熱薬を服用するべきではありません。
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