サンデー山口「2021年新年写真コンテスト」受賞作品
最優秀賞「頂きます」
ときわ公園のペリカン園。餌やり係の人が魚を投げてペリカンの大きな口に上手く入った。ペリカンは頂きます。
撮影者:横山 周作さん(大阪府豊能町)
撮影日:2020年1月21日
撮影場所:ときわ公園(宇部市)
優秀賞「闇に浮かぶ」
車のヘッドライトにライトアップされた夜汽車の煙、この光景がみたくて漆黒の山に一人で登りました。
撮影者:吉村 幸紘さん(兵庫県尼崎市)
撮影日:2019年12月21日
撮影場所:阿東篠目(山口市)
優秀賞「amazing sky」
綺麗な空を背景に真っ白なワンピースを着た友人を撮影しました。今は東京に住んでいる友人は空が見渡せる地元山口のこの場所がお気に入りです。
撮影者:松岡 希枝さん(山口市)
撮影日:2020年5月31日
撮影場所:山口きらら博記念公園(山口市)
優秀賞「明日へ繋げ」
日が沈む前、サッカーの練習をする少年たちの姿を撮影しました。夢に向かって頑張って!!
撮影者:吉田 崇宏さん(山口市)
撮影日:2020年9月27日
撮影場所:焼野海岸(山陽小野田市)
佳作「前へ進め!」
毎年冬に渡ってくるユリカモメたちは、ときわ公園の風物詩になっています。来年(2021年)はコロナが少しでも落ち着いて、前向きになれる年になって欲しいです。
撮影者:吉冨 延子さん(宇部市)
撮影日:2020年1月30日
撮影場所:ときわ公園(宇部市)
佳作「この梅、うめー!」
梅の樹に飛んできたメジロ。ついばむ横顔は“うめー!”
撮影者:石川 満彦さん(宇部市)
撮影日:2020年3月7日
撮影場所:知人宅(宇部市)
佳作「河川敷の桜並木」
毎朝歩くのを日課としているが、この日は気分を変えようと椹野川沿いの自転車道を走ってここに来た。桜も美しかったが、むしろ、太い幹の重なりが美しいと思った。
撮影者:古谷 眞之助さん(山口市)
撮影日:2020年4月4日
撮影場所:平井の河川敷公園(山口市)
佳作「タイムトンネル」
秋芳洞の黒谷入り口から洞窟へ向かうトンネルに、秋吉台の生い立ちをイメージした沢山の絵が飾られ時空を旅する錯覚に陥ります。
撮影者:来栖 旬男さん(山口市)
撮影日:2020年7月17日
撮影場所:秋芳洞(美祢市)
佳作「とりあいっこ」
夏休み始まってすぐカメラを友人と2人で買いにいきました。お互い前々からずっと欲しかった一眼レフ。コロナで遠くに出掛けることが難しいので、近場でたくさん練習して撮れた思い出の一枚です。
撮影者:児嶋 三奈さん(山口市)
撮影日:2020年8月17日
撮影場所:中央公園(山口市)
佳作「秋の始まり」
広大な自然の秋吉台、西陽が当たるとススキや他の植物が黄金色になって綺麗でした。
撮影者:小玉 剛史さん(三重県多気町)
撮影日:2020年9月21日
撮影場所:秋吉台(美祢市)
佳作「無病息災を祈って....」
ライトアップされた瑠璃光寺は、いつもに増して厳かな雰囲気を醸し出していた。ライトアップされ、華やかでたくさんの人で賑わっていた五重塔の先のこの静かな空間になんとも言えぬ魅力や浪漫を感じたのである。
撮影者:山本 夏海さん(山口市)
撮影日:2020年10月11日
撮影場所:瑠璃光寺(山口市)
佳作「廻」
星を見に船平山に行きました。日が山に沈んで、照り返しも終わり、いよいよ暗くなる前に撮影しました。夜は毎日やってくる、でも、私たちは毎日同じでない時間を過ごしている、雄大な景色にドキドキしました。
撮影者:賀屋 このはさん(山口市)
撮影日:2020年10月17日
撮影場所:船平山(山口市)
佳作「水辺の並木道」
維新百年記念公園のメタセコイア並木を下から撮影し、広がりを出してみました。
撮影者:田中 真紀子さん(広島県大竹市)
撮影日:2020年11月21日
撮影場所:維新百年記念公園(山口市)
佳作「火焔光背に勝る紅葉」
龍蔵寺の不動明王です。火焔光背の赤より紅葉の赤の方が鮮やかでした。
撮影者:大庭 具史さん(山口市)
撮影日:2020年11月23日
撮影場所:龍蔵寺(山口市)
「2021年新年写真コンテスト」講評 審査委員長 倉田研治
[総評]
今回はコロナ禍での写真コンテスト実施であり、応募減の不安もあったが、前年を上回る多くの力作が寄せられた。対象エリアである山口ゆめ回廊(山口県央連携都市圏域)の山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町を舞台に、様々なアプローチで多彩な作品が応募。コロナ対応を続ける日々の中、身近な場所への新たな眼差しや特別な思いを持って撮影に挑まれた質の高い作品が多くみられた。サンデー山口では、紙面とウェブを通じて地域の魅力が発信されており、このコンテストの入賞・入選・佳作作品も読者の皆さんと共有されている。これからも、写真表現を日常に取り入れることで、変化する生活様式の中でも、身近なことや発見することを楽しんでもらいたい。[最優秀賞]
「頂きます」は、ダイナミックな瞬間を捉えられた作品である。ペリカンの大きく開いた口に向かって、絶妙なバランスでエサとなる魚が舞い踊っている。食べる行為から、生きることや生命力について考えさせられる。構成も、静と動を兼ねそなえた秀逸な仕上りである。[優秀賞]
「闇に浮かぶ」は、光と空間を丁寧に捉え、幻想的な風景として集約している。暗い山間部を走り抜けるSLが生み出した空間を、バランスのよい構図でおさめている。撮影時の努力も垣間見えるが、それを感じさせない印象的な瞬間を捉えることに成功している。「amazing sky」は、空の表情とともに撮影している楽しさが伝わる作品である。雲や足元の岩の大きさから人物のスケールが小さく感じとれたり、爽やかな雰囲気を感じとれたり、様々な楽しみ方ができる。全体の構成から、心地よさを想起させる優れた仕上りである。
「明日へ繋げ」は、日常の中から美しく感じた瞬間が切り取られている。逆光でシルエットを用いた表現はよくあるが、コロナ禍で元気やキラキラに出会い捉えた感触が感じられる。白線も効果的であり、リズミカルな構成である。
※各作品の著作権は撮影者に帰属し、所有権・使用権は株式会社サンデー山口に帰属します。