1991(平成3)年に行われた大規模小売店舗法の改正によって大型店の出店規制が緩和。1994(平成6)年は、山口にもその波が押し寄せた。本紙では1月1日付で「都市間競争が一段と激化」と題し、大型店進出について「近隣都市への大型店の出店が、山口市商店街の外堀を埋め、商圏を侵食する強敵の出現であることは間違いない。(中略)市内でも大内長野地区に進出する『ザ・ビッグ大内店』、その隣接地に進出を予定している『ホームプラザナフコ大内店』と、出店計画が“目白押し”。山口市中心商店街の関係者にとっては、まさに“内憂外患”である」と報じ、各商店街理事長など10人の経営戦略を掲載した。その後も「酒類ディスカウントストアが進出 既存酒販店への影響は?」(5月11日付)「『ゆめタウン山口』地元説明会開く 中心商店街が猛反発」(11月23日付)と大型店出店の動きとともに「中心商店街の通行量増加 日曜日は8地点合計7万人の大台回復」(11月30日付)「危機感をバネに広域攻勢 9日から『冬の山口デー』31日まで全店が午後7時半まで営業延長」(12月7日付)など、中心商店街の取り組みも掲載した。
ほかにも、2月18日に開館した中原中也記念館について「予想を上回る来館者数」(3月13日付)と、順調な滑り出しを伝えた。