秋の七草の一つとされている「キキョウ(桔梗)」は、今年も秋吉台では真夏の盛りから咲き始め、お盆前にはたくさんの花が見られました。
「キキョウ」の花は、つぼみが袋のようになっていて面白いのですが、咲いた後もめしべをおしべが覆っていて、おしべが花粉を出して倒れたあとにめしべ(花柱)の先が出てくるという面白い仕組みをもっています。
秋吉台ではこの他にも「オミナエシ(女郎花)」なども見られ、秋が深まると「リンドウ(竜胆)」や「アキヨシアザミ」なども見られます。ハイキングにはいい季節となりますので、自然に親しんでみませんか? ただし、希少な植物は見るだけで、持って帰ってはいけませんよ。
また、10月5日には当館で植物講座を開催。秋の植物に多くみられる、くっつき虫と呼ばれる面白い植物などをデジタル顕微鏡で観察します。こちらもぜひ参加してみてください。申し込みは、9月25日(水)まで。
山口県立山口博物館 植物担当 杉江 喜寿