もう師走。嘘みたいに月日が経つのが速い。年を重ねるごとに速さは増す。私には様々な行事や賑やかな催し物など関係がないが、世間の風に押されて正月用の買い物をしてしまう。そうすると消費税が気になる。
一九八九年四月一日、消費税三%が導入された。この年四月中旬に、私は転居したので、家具や台所用品をかなり買った。支払い時、レジスターに合計金額が表示され、店員さんがポンとキイを押すと消費税三%が上乗せされた。その金額に眩暈がした。一九九七年四月一日、消費税が五%に。この時は、ああまたか、と思ったのか消費税に慣れたのかあまり記憶がない。二〇一四年四月一日、消費税が八%になる。この頃からじわじわと物価が上がった。買い物籠に一週間分の魚や肉、豆腐や野菜、少々の果物を入れて会計をすると思っていたより高い。全体に一・三倍から一・五倍になっている。それに消費税が加算される。財布にお金が足りなくて品物を返品したこともあった。「何もかもが高くなったと思わない?」と友人達に訊くと「そうそう、高くなった!」という答えが返ってくる。二〇一九年十月一日、消費税十%。食料品は軽減税率導入で八%。多分、命に関わる物しか買わないだろう。消費税の使われ方を調べてみよう。皆さん、幸せになれたかな?