陸軍大臣、初代朝鮮総督、内閣総理大臣を歴任した宮野出身の元帥・寺内正毅。故郷の地に葬られ、2019年で没後100年を迎える。
寺内正毅は、長州藩士宇多田正輔の三男として1852年に平川で生まれ、後に母方である寺内家の養子となり宮野に移住した。
幕末維新の戦役に従軍し、西南戦争で右手を負傷。以後は軍政畑を歩み、陸軍大臣、初代朝鮮総督などを歴任した。元帥の称号を得た1916年、第18代内閣総理大臣に就任。幸運の神様「ビリケンさん」に似た頭の独特な形状から「ビリケン宰相」とも呼ばれた。
米騒動の責任を取り総辞職した翌年の1919年11月3日に病死。故郷宮野の地に葬られた。墓所には、同じく元帥となった息子・寿一の墓も隣に並ぶ。