11月26日(月)、華道振興に顕著な功績があったとして「山口県文化功労賞」を受賞した。池坊本部役員、支部長等の経験を生かし、山口県いけばな作家協会役員として貢献。山口県が主催する各いけばな展への出品、奉仕活動、運営などに尽力してきた。「身の引き締まる思い。今後も伝統文化の継承と創作に励みたい」と話す。
山口高で当時男子学生には珍しかった「茶華道部」への入部がきっかけで卒業後も池坊の師匠のもとに通い、「本業」の傍ら休日には花展への出品などを続けた。
「昔から『花は足で生けよ』とよく言われた。野山を歩き、四季折々に咲き、月日を経て移ろう自然を重んじ、凛とした花になるよう心掛けている」という。
「華道を難しく考えず、生活の中に彩りをもたらすものとしてもっと身近に感じて花を生けてほしい」と呼び掛ける。
【プロフィル】1940(昭和15)年3月、大内生まれの78歳。1969(昭和44)年池坊入門。2002(平成14)年 から2期8年山口支部長を務める。山口市・防府市いけばな連合会発起人。山口県総合芸術文化祭で山口県知事賞他受賞歴多数。池坊秀和会会長。山口県いけばな作家協会参与。