山口県すし商生活衛生同業組合副理事長として、長年にわたり組織強化や衛生思想の普及啓発、後継者や若い経営者の育成指導等に尽力。その功績により10月26日(金)、生活衛生関係功労の厚生労働大臣表彰を受けた。「素直にもらってもよいものかなとは思ったが、とてもうれしい」と喜びを語る。
湯田温泉で「大八寿司」を営む傍ら、年に一度、早鞆高(下関市)や誠英高(防府市)などに組合から約20人の指導員を派遣し、すしに携わる素晴らしさを熱心に指導。「すし職人を目指したいという若者は少なく、現在も苦労している」と話しながらも、「今後も若者の指導に尽力し、業界の発展、また湯田温泉の街の活性化に努めていきたい」と情熱は尽きない。
趣味は妻と二人での和食の食べ歩き。好きな食べ物は「やはりすし。特にトロ」と笑顔。
【プロフィル】1943(昭和18)年4月生まれの75歳。下松市の米川小・中卒業後、大阪の「万盛庵」で4年、「お福のすし」で18年、四国地方で3年修業し、1989(平成元)年10月帰山。「大八寿司」本店(柳井市)で採用され、山口店店長に着任して現在に至る。