現代舞踊を通じて文化振興に努め、特に山口国体(2011年)、全国植樹祭(2012年)では、振付・指導で参加。洋舞部門の中心的存在として式典運営にも寄与し、他分野と共同活動等の功績も認められ、今年度の山口県文化功労賞を受賞した。「師から『よく私のそばでここまで頑張ってきたわね』と言われ、喜びをかみしめる一方で『賞はいただいてからが大変なのよ』という言葉を忘れず、踊りを通じて自分にできることを考えていきたい」
ポスターのきれいなお姉さんに憧れ、5歳で加藤舞踊学院の門を叩いた。10代はコンクールに向けて深夜におよぶまでの練習、20代は進むべき道への煩悶、30代はとにかく踊り続けた。「迷い迷い」と謙虚に振り返りながらも、全国各地での公演に積極的に参加している。「踊りを仕事と思ったことはなく、楽しませてもらっている」
【プロフィル】1962(昭和37)年長崎県生まれ。5歳で加藤舞踊学院に入門し加藤燿子氏に師事。1984(昭和59)年から同学院教師。1995(平成7)年、現代舞踊協会新人舞踊群舞賞、1998(平成10)年、山口県芸術文化振興奨励賞ほか受賞多数。山口県洋舞連盟、山口文化協会理事。