絵画や恐竜、歴史、アニメなど、これまで約150の企画展を手がけてきた山口県立美術館が、今年10月に開館40周年を迎える。「一人一人の来館があったからこそ。初心に戻り、愛される美術館づくりを進める『不惑』の年としたい」と話す。
就任当初から、美術館の“着飾った”印象を払拭し、気軽に来館できる施設を目指してきた。2017(平成29)年度には、加入すると高等教育機関の学生や教職員の鑑賞が無料になるメンバーズ制度も開設。趣味の自家菜園で土や植物に触れる時間が新しい発見やリフレッシュにつながるという。
1979(昭和54)年10月7日の開館からの総入館者数が、昨年11月5日に700万人を突破した。点検のため12月10日からきょうまでは休館。あす2月14日から「第72回県美術展覧会」「シベリア・シリーズ3」「ヌードの魅力」展などが始まる。
1951(昭和26)年3月、宮野生まれ。早稲田大政治経済学部卒。1973(昭和48)年に県庁入庁。2011(平成23)年から3年間県副知事を務め、山口国体・山口大会開催にも尽力した。2016(平成28)年6月から現職。中学・高校ではハンドボール部に所属。