“春ですね。神戸は貧乏老人に優しくて、バス、地下鉄無料。じっとしていないで出かけなさいってことらしい。出かけましょう”というメールが神戸在住の友人から届いた。“山口市だって、無料ではないけれど老人には親切で百円で乗れます。出かけましょう”と返信した。
山口市内はもとより、山口市発着のバスなら防府、徳山、宇部、萩あたりまで、山口市発行の『福祉優待バス乗車証』の持ち主なら百円で乗車できる。しかし、快速には乗れるが、高速と特急バスには乗れない。だから、長い旅となる。腰痛やもろもろの疾患のある人には利用するのが難しい。
私は、もっぱら百円バスを利用している。いつも利用する市内循環バスなら、運転手さんの顔をだいたい知っている。団地の中を通るので庭先の花々を眺めたり、空き地や空家に思いを馳せる。同乗する人達にも知り合いがいて目礼を交わす。時にはおしゃべりをする。下車するとき、たいていの人は「ありがとうございました」と料金箱に百円を入れ頭を下げる。感謝する。
二時間あればたいていの所には行ける。希望を言えば、高速と特急に乗りたい(空いてる時が多いんだけれどね)…身の程をわきまえ、百円で乗れることに感謝しよう。バスは大好きなのだ。