一月は“行く”、二月は“逃げる“と言われるように今年も早や二か月経ちました。もうすぐ三月。三月は“去る”。三月もあっという間かしら?
いえ、いえ、今まで静かだった山々や公園、我が家の庭も春らしく騒めいてきます。いろんなモノたちが活動する準備をしています。時の流れが少し緩やかに、なってきた気がします。空気の匂いも甘く軽やかになってきています。
山口県の一月一日の日の出が七時二十分。日の入りが十七時十五分。三月一日の日の出が六時四十四分。日の入りが十八時十分(国立天文台暦計算室)。ほら、ほんの少々だけれど日は長くなっているでしょ。
私は、寒い日の朝はパジャマを脱ぎ、服に着がえるのも大儀になります。上着だけ着て下はパジャマのズボンのままなんとなくそこらにある雑誌をめくってみたりするのです。幼い頃(かなり長くまで)母に「早くしなさい」と怒られたのに直らないまま古希を数年過ぎてしまいました。今は叱る人がいないのでノタノタ鼻歌交じりに靴下を床に座って片足ずつ履きます。片足立ちでサッサと履けたのは、随分前のこと。支度して部屋を出るまで三十分はかかります。春になったら着る服の枚数も少なくなるでしょうから楽になりますね。春はもうすぐです。