海外旅行がまだ「高嶺の花」だったころ、世界各地の国や文化を日本国民に教えてくれたのが、テレビ番組「兼高かおる世界の旅」だった。
わたしは1966(昭和41)年生まれなので、記憶に残っているのは70年代のオンエアだろう。日曜日の午前11時から30分間、画面を通して世界中のいろんな物・事を見せてもらった。
初めてわたしが海外渡航したのは1989(平成元)年春。米国・ロサンゼルスへのホームステイだった。その後も、バックパックを担ぎ欧州を単独周遊したり、就職先に商社を選んだり、ハワイ・オアフ島を1人でドライブしたり…。この番組のおかげで、海外で物怖じしない自分がいる。
5日に死去した兼高かおるさんを悼み、感謝もしたい。
(K)