山口大構内の喫煙所が今月30日までに撤去され、全面禁煙を目指すことになった。
「昔の男の子」たちは、大人の飲酒や喫煙にあこがれを抱いていた。そして、高等教育機関への進学も一般化したことで、大学生による喫煙はしばしば目にする光景にもなった。大学構内における全面禁煙は、そのころから考えると、まさに隔世の感がある。
昔は“かっこいい”小道具だったタバコが映画やテレビ画面に登場することは、今やほぼない。現在主流となった加熱式タバコを吸う手順からも、かっこ良さは感じられない。
タバコへのあこがれが消えるのは、受動喫煙防止の一助にもなりそうだ。ただ一方では、世の中の味気なさが、一層増したようにも感じてしまう。
(K)