山口市菜香亭(山口市天花1)で、企画展「山口大神宮500年の歴史」が開かれている。12月2日(月)まで。
山口大神宮(山口市滝町4)は、大内義興が伊勢皇太神宮の御分霊を勧請し、1520年に後柏原天皇の勅命によって伊勢神宮の分霊を遷座。明治以前では、天皇の命で伊勢神宮の分霊を勧請した唯一の神宮だったため、伊勢信仰が盛んだった江戸時代には「西の御伊勢参り」や「山口参宮」などと呼ばれ、西日本や北九州各地からの参拝者も多く見られた。「西のお伊勢さま」として親しまれており、伊勢神宮と同じように内宮、外宮を配し、神社の門前には「五十鈴川」「五十鈴橋」もある。
この企画展は、来年の「御鎮座五百年」への機運を高めようと開催。山口大神宮の歴史や現在の様子、史料などを紹介する75枚のパネル、同神宮の創建当初の姿を伝えているといわれる木版画「山口伊勢二所皇大神宮之畧絵図」拡大軸仕立て等に加え、同神宮が伊勢神宮から賜った貴重な反物などの実物展示もされる。
さらに、9月21日(土)から同23日(月・祝)および11月22日(金)から同25日(月)までは、同神宮所蔵史料の期間限定特別展示もある。
観覧料は、高校生以上100円、小・中学生50円(大広間観覧料含む)。観覧時間は午前9時から午後5時までで、火曜は休館。