江戸時代に整備され、萩と三田尻を結ぶ全長約53キロメートルの街道「萩往還」を歩いてガイドする「やまぐち萩往還語り部の会」会長を務めて4年。1月に野田神社で毎年恒例の安全祈願祭を終え、「大きな事故もなく会が続いているのは、神様のご加護のおかげ。今年も安心して利用してほしい」と呼び掛ける。
昨年は、明治維新150年記念として「親子で歩こう萩往還!」や3人の会員による講演会、応募総数230点余あったフォトコンテストなど自主事業を実施し、多くの参加者でにぎわった。
「萩往還は、日本列島を横断できる珍しい街道。歩きやすいし、ガイドもそれぞれの語り口に個性があって面白い」と話す。
人生の目標は、「一日一日を一生懸命生きること。それなりにね」と親しみやすい笑顔を見せる。
【プロフィル】1943(昭和18)年1月生まれの76歳。2011(平成23)年に発足した「やまぐち萩往還語り部の会」1期生。山口市役所OBで、趣味は観世流謡曲。手話サークル「ゆびの会」にも所属。一日の疲れは晩酌でほぐす。「ほんの少しの」日本酒と刺身が好き。