1991(平成3)年9月5日夜、サビエル記念聖堂が焼失。再建を願う民間団体らの活動について、13日付本紙では次のように伝えた。
「5日夜、焼失したサビエル記念聖堂の復興を全市民運動として進めるため、『サビエル記念聖堂再建推進委員会』(仮称)を発足させ、積極的な募金活動に乗り出すことになった」。山口市中心商店街の経営者らがつくる「商栄心交会」や山口青年会議所が各100万円を寄付したことも掲載。また、1952(昭和27)年の完成から約40年間親しまれた聖堂の焼失を悼む市民の投書(9月21日付)や山口県建築士会山口支部青年部が製作したサビエル記念聖堂のペーパークラフト(12月27日付)なども取り上げた。
9月27日から28日にかけては台風19号が襲来。「村岡副知事らが上京陳情」(10月12日付)「市施設の被害は3億3千万円」(11月3日付)と、被害の甚大さを報じた。一方で「小郡町制90周年記念 11月に全国初のSLコンサート」(9月28日付)「ドラマチック山口大型観光キャンペーン期間中の観光客837万人に」(12月1日付)など明るい話題も。
「市内13カ所に牛乳パック回収場所設置」(6月25日付)「つくし推進事業(市の資源回収推進事業奨励金交付制度)4カ月の成果」(12月20日付)では、環境問題に対する意識の高まりを報道。「山口ふるさと伝承総合センター竣工」(5月26日付)「野田神社能楽堂の移設が完了 9月7日に『山口薪能』」(7月26日付)といった文化的施設の充実とともに、都市再開発の具体的プランを背景に「山口市と小郡町合併問題急浮上」(5月31日付)「合併実現に向けて新局面」(6月12日付)など地域の動きも伝えた。