2000(平成12)年は、山口大神宮(松田良治宮司)式年遷宮の年。10月1日付で、内外宮の完成とその経緯を、次のように報じた。
「山口大神宮の神殿は、伊勢神宮のしきたりに従い、二十年ごとに内宮と外宮を交互に建て替えるのが習わし。しかし、95年に不審火で内宮を全焼したため、遷宮の年にあたる今年、内外宮を同時に新築することとなった」。さらに、「今月は遷宮に伴う行事が目白押し」として「過去の式年遷宮で白石を敷き詰めた史実は残っていないが、伊勢神宮に習って」という「お白石持ち行事」をはじめ、「遷宮祭」や「奉祝祭」、山口市歴史民俗資料館での「式年遷宮記念山口大神宮宝物展」などの関連行事を伝えた。一方で、「当初は内宮だけの建替えも検討されたが、建設材を木曽ヒノキから県産材に変更するなど建設費を削除した」(3月31日付)や、村岡満奉賛会会長が「不況であるにもかかわらず一万人を超える人から一億六千五百万円もの浄財を賜り心から感謝」(10月1日付)など、再建費の工面等にも触れた。
そのほかには、2年後の2002(平成14)年に小中学校で「総合的な学習の時間」が導入されるのを前に、「附属小で総合学習を考える交流会」(1月7日付)や、「小鯖小で英会話スタート」(4月21日付)など、山口市内学校の移行措置を報じた。
また、西暦2000年という節目に際し、「ミレニアム」という言葉が流行。「ミレニアム山口さくらまつり」(3月17日付)山口きらら博山口市プレイベント「ミレニアムtoミレニアム」(12月24日付)など、名称使用された行事も掲載した。