弊社主催の「2019年新年写真コンテスト」には、41人から83点の応募がありました。審査委員長には、山口県立大でデザインや写真表現などを研究されている国際文化学部の倉田研治准教授に就任していただき、昨年12月17日、弊社・開作真人社長とともに審査を実施。その結果、[新年の部]の最優秀賞には、松浦寛さん(福岡県久留米市)による「サンライズ」(1部1面に掲載)が、[干支の部]の最優秀賞には岡本公一さん(山口市大内千坊)の「今年は出番だ」(5部1面に掲載)が選ばれました。お二人には、賞状と賞金3万円を贈呈します。また、[新年の部]の入選は、重村哲雄さん(山口市小郡上郷)の「虹の彼方に」、樋口琢哉さん(山口市小郡光が丘)の「列車がきます」、山本美恵子さん(福岡市)の「風をきって」に、[干支の部]の入選は、本村貞明さん(山口市江崎)の「十二支地蔵」、来栖淑子さん(山口市大内中央)の「今年の干支です よろしく!」、水原里江さん(山口市白石)の「仲良しなイノシシ姉妹」に決まりました。それぞれ、賞状と賞金5千円を贈呈します。このページでは、入選した6点と、倉田審査委員長による講評を紹介します。
[新年の部]最優秀賞作品
「サンライズ」
山口ゆめ花博にブルーインパルスが飛んできました。綺麗な「サンライズ」に感動しました。
撮影者:松浦 寛
撮影日:2018年10月7日
撮影場所:山口ゆめ花博会場(阿知須)
[干支の部]最優秀賞作品
撮影者:岡本 公一
撮影日:2018年11月24日
撮影場所:阿東
[新年の部]入選作品
「虹の彼方に」
早朝より周防大橋周辺で野鳥の写真を撮るために待機していたところ、東の空は晴れて朝日が輝いているのに西から雨が降り始め、虹が発生しました。始めは地面に近い部分に少しだけ出現していましたが、雨と太陽のベストマッチのおかげで半円状になりました。早朝より周防大橋周辺で野鳥の写真を撮るために待機していたところ、東の空は晴れて朝日が輝いているのに西から雨が降り始め、虹が発生しました。始めは地面に近い部分に少しだけ出現していましたが、雨と太陽のベストマッチのおかげで半円状になりました。
撮影者:重村 哲雄
撮影日:2018年10月19日
撮影場所:幸崎
「列車がきます」
和傘の下で出発の時を待っているかのような朱い列車からは、どこか新しい年のスタートと重なる風景に見えました。
撮影者:樋口 琢哉
撮影日:2018年11月10日
撮影場所:JR宮野駅(宮野)
「風をきって」
さわやかな風を受けてブランコをこぐ様子に、こちらも涼感をもらった気がしました。
撮影者:山本 美恵子
撮影日:2018年9月22日
撮影場所:山口ゆめ花博会場(阿知須)
[干支の部]入選作品
「十二支地蔵」
亥年の題材を探していると、十二支地蔵の案内板が目に入りました。
撮影者:本村 貞明
撮影日:2018年11月9日
撮影場所:道の駅「願成就温泉」(阿東)
「今年の干支です よろしく!」
あとう直売センターのお店の前に、阿東在住のチェンソーアーティスト、林隆雄さんの作品が飾ってありました。親のイノシシと小さなうり坊です。
撮影者:来栖 淑子
撮影日:2018年10月21日
撮影場所:あとう直売センター(阿東)
「仲良しなイノシシ姉妹」
3歳と1歳の姉妹です。2019年も仲良く猪突猛進、新しいことにどんどんチャレンジしていきます!
撮影者:水原 里江
撮影日:2018年11月26日
撮影場所:自宅(白石)
「2019年新年写真コンテスト」講評
審査委員長 倉田研治
[総評]2019(平成31)年の幕開けを飾るにあたり、多くの力作が寄せられ厳正な審査を行った。[新年の部]では、山口市内の風景を捉えた四季折々多様な作品が応募され、審査を進める中でも多くの発見や気づきがあった。[干支の部]では、干支のイノシシを身近なところから意識してもらい、それぞれ楽しんだり試行錯誤したりしていることが作品の様子から見てとれた。サンデー山口という地域に密着したメディアを通じて、地域の良いところが発信され、共有されていること、コミュニケーションツールとして展開されていることも、意義あることと付け加えておきたい。
[新年の部]最優秀賞の「サンライズ」は、ブルーインパルスが演技する空間に心が動いた様子が伝わってくる作品である。山口ゆめ花博会場では、色彩豊かに咲く花々、演技を眺める人々はまるでミニチュアのよう。長い時間軸では山口で花博が行われた瞬間が捉えられ、短い時間軸では航空ショーの瞬間と眺め楽しむ人たちが捉えられている。構成美と記録の要素を併せ持った、秀逸な作品である。入選3点も、それぞれ挑戦や捉えた瞬間の喜びが伝わる作品であった。
[干支の部]最優秀賞の「今年は出番だ」は、イノシシのオブジェと干しはじめの干し柿の構成が楽しい作品である。作者のコメントには、「イノシシが干し柿を欲しがっているようにも見えました」とある。見る側に、あれこれ物語を想像させる力を持っている。関係性の発見や連想、想像力を刺激する作品に仕上がっている。入選3点は、身近なところに眼差しを向け、楽しみを見つけ出した作品であった。