現在も活用されている大内地域交流センター大集会所は、戦前に住民の寄付によって建設された、歴史的価値のある建物である。
山口市大内地域交流センター本館向かい、大内中の歴代美術部員による絵が掲げられている「大集会所」は、1935(昭10)年、旧大内村議会棟として建設された。
1889(明22)年、3村合併で大内村が誕生し、5年後に村役場が新築された。しかし、昭和に入り、老朽の様が「吉敷郡内一お粗末」などと評されたため、村民の寄付金1万円で、鉄筋コンクリート造の役場が新築された。本館と議会棟が別棟で各40坪。近郷に類を見ないほど近代的だったという。
戦前の鉄筋コンクリート造の村役場としては、山口県内で唯一現存している。