吉敷にある龍蔵寺の観音堂前には、イチョウの巨木がそびえ立っている。晩秋になると美しく黄葉し、参拝者を迎える。
龍蔵寺(吉敷、宮原大地住職)観音堂前にそびえるイチョウは、1942年に指定された国の天然記念物。
約50メートルの樹高は「全国一」と言われ、根元周囲は9.7メートル、目通り周囲は約6.7メートルある巨木だ。推定樹齢900年ということは、平安時代頃からこの地に根付いていることになる。
幹の一部は空洞化しているものの、樹勢に衰えは見られず、毎年この時期には鮮やかに黄葉し、多くの種子をつける。
ちなみにイチョウは、四季のうつろいを身近に感じさせる木であることなどから「山口市の木」にも定められている。