声で作品世界を表現する朗読。長年朗読を続け、普段の話しぶりも凛として美しい矢田礼さん(80代女性)に、その魅力を聞きました。
朗読を始めたきっかけとして明確なものはありませんが、昔から「声に出して読むことが好き」ただそれだけです。
以前は山口県立点字図書館で音声訳をしたり、収録した音声の往復で学習を進められるNHK通信添削講座を受講したこともあります。現在は山口市中心商店街のカルチャーセンターで、元TYSアナウンサーが講師を務める講座「楽しい朗読」に通っています。
朗読は単に文字を音声化するだけでなく、作者の意図することを解釈して作品世界を声によって届けます。作品を介し、読む人と聞く人によって成り立つという奥行きの広がりも魅力です。