「事故がきっかけで出会った」という写真。各地で写真展や写真教室を開催する向田美保さん(20代女性)に、その魅力を聞きました。
私は、13歳の時、交通事故で意識不明の重体に陥ったことがあります。目が覚めた時には、それまで生きてきた記憶を失い、家族や友人はもとより、自分が誰なのかさえわかりませんでした。そんな時、母が撮ってくれた友人との写真がきっかけで徐々に記憶を取り戻したことから、日々の出来事を記録し、記憶するために写真を撮り始めました。今では私のライフワークになっています。
今後は、写真によって多くの人の心に光をもたらしたいと思い、画家の父の協力も得ながら活動中。芸術と医療・福祉を融合させた「何か」ができればと、今この瞬間を大切に生きています。