9月10日から22日にかけて中国・広東省で開催された「第3回珠海モーツァルト国際コンクール」ピアノ部門でファイナルに残り、オーケストラと共演できる最終審査では「モーツァルトピアノ協奏曲第27番」を弾き、優勝に輝いた。さらに二次で課された新曲の演奏も、特別賞を受賞。「ファイナルでは楽しんで演奏できた。音のつながりや強弱など、曲の表情をつける際に、モーツァルトらしさ、気品を大切にした」と振り返る。
同コンクールで使用するピアノは、今回2社から選べ、1次・2次とはピアノを変え、ファイナルでは、今年進出した中国のピアノブランド「長江」で演奏。製造元の社長夫妻もかけつけ、客席は歓喜の渦に包まれた。
「人々の心に響き、豊かさを与えられる、自分にしかできない演奏を追究し、それが求められるピアニストになりたい」
【プロフィル】1997年山口市平川出身の22歳。山口大学附属山口小学校・中学校、山口中央高校を経て、ウィーン国立音楽大ピアノコンサート科4年生。3歳からピアノを始め、15歳から故・中村紘子氏に師事。小学生の頃から海外で開催される国際コンクールに出場し、受賞歴多数。