50年以上造園業に精励し、若者の育成に力を注いできたことが評価され、今年の「秋の褒章」で黄綬褒章を受章した。
樹木の配置や石組み、「透かし剪定」などの卓越した技能が評価され2016(平成28)年、厚労省から「現代の名工」を受章。また、「造園業務における基本を若者に伝承しなければ、日本の文化が失われる」と、若手職人が競う「技能五輪」に従業員を多く出場させ、世界大会出場も果たした。
今年開催された「山口ゆめ花博」では、庭のパビリオンゾーンで猛暑と戦いながら準備を進め、予想を大きく上回った来場者数に「まだまだいける」と造園業界の将来性に闘志を燃やしている。
「仕事中は厳しい人」と周囲から評されるも、花博準備中、車内に飛び込んできた子猫を連れて帰り「ミドリ」と名付け育てるなど、生き物への情は深い。
1947(昭和22)年福岡県久留米市生まれの71歳。1966(昭和41)年、福岡県立久留米農芸高造園科卒業後、関西地方で就職。仲造園(京都府)で約8年修業を積んだ後、現在社屋のある小郡に「髙山造庭園」を構える。日本造園組合連合会山口県支部長。