芸術文化分野で高い水準の創作活動を続け、将来性のある人に贈られる「山口県芸術文化振興奨励賞」(美術・彫刻)を2019年5月に受賞。「これまでの活動がこのように評価されて嬉しく、光栄」と話す。
東京藝大院生時代は、仏像修復や古仏模刻の研究を重ね、沖縄県立芸大助手を経て彫刻家としての活動や研究のために台湾へ。同国内各地の大学で非常勤講師を務めながら作品制作を続け、10年間滞在。当時の交流がきっかけで、山口大と淡江大(台湾)の学部間交流に発展し、現在、論文集の共同発行や交換留学を実施している。
「山口市を中心にアジア各国との文化交流を広げること」をさらなる目標に「四季折々の美しい山口市で自然に囲まれて研究できることは幸せ」と市の魅力も語る。
座右の銘は、「知行合一」。
【プロフィル】1966年、沖縄県生まれの53歳。沖縄県立芸術大卒業後、東京藝大大学院進学。2006年、山口大に着任し、教育学部教授。淡江大(台湾)で文学院博士号取得。2011年、台湾で開催された建国百年国際彫刻シンポジウムに招聘され、東勢林公園に木彫設置。