7月10日付で山口税務署長に就任した。旧阿武郡阿東町出身で「当署管内は幼少時代を過ごした思い出深い土地。五十数年ぶりに故郷に帰り、人情味あふれる自然豊かな環境に心洗われる思いがする。この心境の通り、管内事情に精通した『心の通った行政』を実践したい」と話す。
これまで、大規模法人の法人税調査を主に担当。「海外進出企業の調査なども担当し、他国の協力を得ながら仕事ができたことは貴重な経験」と振り返る。今後は「長門、宇部、山口と山口県内3カ所で税務署長を務めた経験を生かし、ICT(情報通信技術)を活用した納税者サービスの体制づくりにも貢献したい」と意欲を燃やす。
趣味はメタボとストレスの解消を兼ねたウオーキング。2017年から始めた御朱印集めは現在約10冊、山口県内外含め200カ所は巡ったという。
【プロフィル】1959年10月阿東町(現山口市)生まれ、萩育ちの59歳。長門税務署長、広島国税局調査査察部調査第一部門統括国税調査官、宇部税務署長を経て現職。萩で育ったこともあり、吉田松陰が松下村塾に掲げた「知行合一」を座右の銘とする。