救急業務の発展に大きな貢献があったとして、9月9日の「救急の日」に東京で救急功労者消防庁長官表彰を受けた。2019年度受賞者は全国で17人、山口市内では初となる。
「大変名誉な賞で光栄。長年支えてくださった地域医療の関係者や消防本部職員のおかげ」と話す。
1995年、山口市内で2番目に救急救命士の資格を取得。消防大学校救急科の支援教官として、隊員のシミュレーション訓練などの指導にあたってきた。山口市消防本部救急救助課長に任命された際には、指導救命士の運用要綱の策定や消防団応急手当指導員の養成、山口市内業者と協力支援活動協定の締結を交わした。
「バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)の応急手当が命運を分ける。多くの人に『救命の連鎖』の担い手になってもらえるよう、救急講習の受講も呼びかけたい」
【プロフィル】1964年11月、山口市大内生まれの54歳。山口市立大内中、山口県鴻城高卒業後、1983年から市消防本部消防士として勤務。2016年から3年間、同本部救急救助課長。2018年4月から現在の同本部中央消防署大内出張所所長を務める消防司令長。座右の銘は「継続は力なり」。