会長を務めるおごおり文化協会が創立20年を迎える。「先輩方が培ってこられたものを引きついだだけ」と謙虚に語る。
同協会には約20団体、400人余の会員が所属し、演劇、邦楽、文学など12分野の部会がある。「写真でもただ展示するだけではなく、講座も実施してみるなど、切り口を変えることで多面的な活動になる」との趣旨から、毎年秋に行われる主催事業では年ごとに違った分野へとスポットを当てている。
会の継続が「地域の若い人や子ども達が『こんなことやってみたいな』という時の受け皿になり、それが地域の文化の底上げにつながる」と考えている。会員数や所属団体の減少、高齢化、活動への参加者増加に向けた方策などの課題もあるが、「大学入学後に始めた尺八を演奏している時間がいい息抜きになる」と笑顔を見せる。
【プロフィル】1949年7月、大殿生まれ小郡在住の70歳。大殿小・中、山口高から九州大経済学部へ。卒業後県庁に入庁し、シンフォニア岩国、萩美術館・浦上記念館の建設にも携わったほか、環境生活部審議官、山口県税事務所長を歴任。蒼幻尺八研究会代表の肩書きも持つ。