原因と結果を意味する「因果」。昔から、哲学者は原因と結果について理論的に分析してきたが、その理論は、現代の常識や科学にもしっかりと結びついている。
山口大学時間学研究所(TEL083-933-5848)による公開学術シンポジウム「因果と時間 哲学的因果論の最前線」が、6月8日午後2時から5時まで開かれる。会場は同大大学会館(吉田)で、聴講無料(予約不要)。3人の演者が研究の最前線を紹介し、因果と時間との新たな関係に迫る。演題と講演者は次の通り。
「統計的因果推論から見た時間と非対称性」(大塚淳、京都大大学院文学研究科/理化学研究所革新知能統合研究センター)▽「因果のヒューム主義と時間の矢」(萬屋博喜、広島工大環境学部)▽「時間と因果-アリストテレス『分析論後書』第2巻第12章」(酒井健太朗、環太平洋大次世代教育学部)。