山口コアカレッジ(富田原町2)3年の高林春香さんが、山陽小野田市を代表する銘菓「せめんだる」のイメージキャラクターをデザイン。そのキャラクターが使われる新パッケージ版が、4月6日(土)に発売される。
つねまつ菓子舗(恒松和也社長)が製造・販売する和菓子「せめんだる」は、1925年の発売。当初は人形焼きの生地と手法で製造されていたが、52年以降はセメント樽を模したデザインのもなかになった。
1日当たり、1000個から2000個が販売されているが、購入者の年齢層が比較的高めなのが課題だった。若年層への訴求力を高めたいと考えた恒松社長は2018年5月、西京銀行日の出支店(同市)に相談。同支店は、同社と同校とを7月に橋渡しし、イメージキャラクターを作ることに決まった。
同年10月から12月にかけて、ITエキスパート科の学生15人が商品研究をし、デザイン。最終的に「たるの形がわかりやすく、かわいかった」(恒松社長)と評価された高林さんのデザインが選ばれた。採用された高林さんは「食べた時に小豆がとても印象的で、どのように表現するか悩んだ。自分のデザインが、さまざまな人の手に渡るのは初めてでもあり、嬉しい」と感想を述べる。また、「ずっと残さなければならない商品のお役に立ててうれしい」と、三好伸康支店長。
せめんだるは、JR新山口駅や山口宇部空港でも購入可能だが、新パッケージ版は当面、直営の駅前店(同市日の出、TEL0836-83-3671)と「お菓子司 伝助」(同市西高泊、TEL0836-83-9060)でのみ、1個(税込141円)から購入できる。