昨年10月に開かれた「第4回イオンモールカップ高校書道パフォーマンスグランプリ中四国大会」の県大会でトップ成績をおさめ、今月12日に岡山市で開かれる決勝大会に出場する切符を手にした。同大会への山口高書道部の決勝大会進出は初。「先輩方のリベンジができてうれしい。自分たちが大切にしている書の精神を力強く表現できたら」と意気込む。
部員が掲げる今回のテーマは「精神を飛動させよ」。縦4㍍、横6㍍の用紙中央にこの文字を、周囲に書の精神、背景に翼の絵を揮毫する。開始の合図から10分でロックバンド・アレキサンドロスの楽曲「ワタリドリ」に合わせ、部員たちが扇子を使った舞なども取り入れながら大作を仕上げる。学業の合間を縫って練習を重ね、中四国各県1校の強豪ひしめく決勝大会に備えて筆先に熱が入る。
【プロフィル】2001(平成13)年9月生まれの17歳。白石小・中学を卒業し、現在山口高2年、同高書道部部長。小学校低学年から書道教室に通い始め、師範の資格を持つ。個人の書で、今年7月から佐賀県で開催される全国高校総合文化祭に出場する権利を得ている。