2019年の公示地価(基準日:1月1日)で、山口市は全国47県庁所在地中、住宅地が46位(昨年47位)で、商業地は41位(同46位)だった。住宅地は、22年ぶりに最下位を「脱出」した。
山口市の「標準地」の平均価格(1平方メートル当たり)は、住宅地(11地点)が3万2400円、商業地(9地点)が7万7100円だった。平均変動率は、前者がプラス0.3%(県庁所在地中27位)で後者は0.0%(同38位)と、前年(0.0%、マイナス0.2%)より上昇した。また、住宅地の平均価格は山口県内17市町(上関町と阿武町は地点なし)中6位で、商業地は同じく3位だった。
一方、山口県の標準値平均価格は、住宅地(189地点)が3万3400円(全国39位)で、商業地(95地点)が6万2700円(同36位)。全国平均(それぞれ11万6900円、55万6800円)と比較すると、前者は3割弱、後者は1割ちょっとの価格だ。また、変動率は前者がプラス0.1%(同18位)で、後者がマイナス0.3%(同27位)。全国平均は、前者がプラス0.6%で後者が2.8%だった。
山口県内市町を平均価格の高い順に並べると、住宅地は①和木町(6万5400円)②岩国市(4万2300円)③下松市(3万7700円)④下関市(3万6500円)⑤周南市(3万4500円)⑥山口市⑦光市(2万9200円)⑧柳井市(2万8300円)⑨萩市・防府市(ともに2万6300円)⑪宇部市(2万6200円)⑫山陽小野田市(2万4400円)⑬平生町(2万900円)⑭田布施町(1万8300円)⑮長門市(1万7600円)⑯周防大島町(1万4900円)⑰美祢市(1万400円)。商業地は、①岩国市(8万800円)②和木町(7万9300円)③山口市④下関市(6万8500円)⑤下松市(6万5千円)⑥周南市(6万3900円)⑦防府市(6万1千円)⑧宇部市(5万1500円)⑨萩市(5万700円)⑩光市(4万9900円)⑪柳井市(3万9200円)⑫山陽小野田市(3万7800円)⑬長門市(3万7300円)⑭田布施町(3万3800円)⑮平生町(2万9900円)⑯周防大島町(2万1200円)⑰美祢市(1万9800円)。
公示地価とは、適正な地価の形成に寄与するため、国土交通省が毎年1月1日時点の標準地の価格を3月に公示するもの。主な役割は、一般の土地取引に対して指標を与える、不動産鑑定の規準となる、公共事業用地の取得価格算定の規準となる、土地の相続評価および固定資産税評価についての基準となる、国土利用計画法による土地の価格審査の規準となる、等だ。