一週間前、私の誕生日でした。誕生花は“富貴菊”。富と貴となんと畏れ多いことでしょう。花言葉は“常に華やかで輝かしく。いつも快活”。花言葉に完敗。華やかでも明るくもありませんもの私は。全国老若男女のこの日が誕生日の方の中には、富貴菊にピッタリの人はいらっしゃるでしょうね。皆様、おめでとうございます。
花といえば、今年は我が家の椿が少ししか咲きません。二十本くらいあるのですが、いつもは一本に百近くの蕾があり、次から次と咲いて楽しませてくれていたのですが、今年は一本の木に十数個。中にはひとつの蕾もないものまであります。
きっと素人で知識のない私が剪定したからでしょう。椿の大切な物を切ってしまったのだと思います。高枝鋏を通販で買って調子に乗って伐り過ぎたのです。いつもは師走に剪定を、庭師の久保原さんに頼んでいたのです。彼は綺麗に見事に刈ってくれていたのですが、秋に電話したら夏に亡くなられていたのです。血色の良い元気な穏やかな方でした。寂しく残念です。仕方がないので私が伐りました。椿は私に心を開かなかったのです。久保原さんを慕っていたのです。今年の冬の庭には色がありません。
鉢植えの富貴菊を机の上に飾りましょうか。あやかれるように。