明けましておめでとうございます。皆様には、平和で穏やかな新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
二〇一九年の干支はイノシシ。亥年。私事で恐縮ですが、私は一九四七年の亥年生まれ。月日の流れは早くアッという間に干支を六回繰り返しました。ざっと二万五千九百二十日。立派な初老の女性となりました。ふふふ。
一九四七年から四九年の出生数は毎年二百七十万人(昨年は九十四万人)。だから今年はイノシシがわんさかわんさか。なんで? 敗戦後、海外からの引き揚げ者は六百万人を超えた。無事母国に帰った彼等は未来に夢を見、安心して出産した。お腹を空かした我々にユニセフから脱脂粉乳が、米国からは小麦粉が寄贈された。脱脂粉乳とコッペパンの給食が始まった。我が同胞よ、給食は美味しかったか不味かったか? 我等は小さい両手を合わせ感謝していただいた。
とある本によれば一九四七年の亥年生まれの人は『遊び猪』なんですって。『遊び』というのは人生を楽しく過ごしているということ。長所は、呑気・感受性豊か・芸術的…ああ、なんて素敵なんでしょう。短所は、お天気や・気が小さい…当たりです。まあ、いいや。
皆様、そして我が同胞よ、今年もよろしくお願いいたします。元気で、『遊び猪』を生きましょう。