いつ頃から私達は買い物籠を持たずに買い物に出かかけるようになったか?
調べてみたら、「一九七〇年頃から丈夫で水漏れにも強いことから、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店で紙袋に代わってポリ袋やビニール袋等が大量に使われ始めた。レジ袋とは、レジで渡されるポリオレフィンなどの材料で作られた袋を指す通称」と記してあった。
私は、籐で編んだマチのある籠を下げて近くの八百屋や肉屋、魚屋に毎日行っていた。約四十八年前。当時小売店では、算盤をはじいたり、店番のおばさんが暗算して天井に吊り下げられた籠からお金を出し入れしていた。山口市に大型スーパーが出来たのもこの頃だ。
レジ袋が無料で配られるようになってから私達は買い物籠を手放した。私達側からレジ袋を要求したわけではない。考えることなく渡された袋に入れた。これが自然環境を悪化させることになるとは思ってもみなかった。それがわかると、皆マイバッグを手にし始めた。環境破壊を手助けする気はない。レジ袋廃止の一つには、レジ袋をやめることで店側の備品コストが減り、エコバッグの販売により収益が上がるという。
何事も良く考えねば意図せぬ内に加害者にされてしまう。なってしまう。踊らされてはいけない。