「山口天神祭」が11月23日、古熊神社などを会場に開催される。1618(元和4)年に毛利秀就が社殿を今の古熊に移して以来、古来よりの例祭や御神幸行列を今に伝える伝統行事。今年で遷座400年の節目を迎え、奉祝行事として11月24日に「御神楽の儀」、11月25日(日)には「式年大祭」が同神社で行われる。
11月23日午後1時、御網代車(天神さまの御神霊)行列が古熊神社を出発。同時刻、備立行列と、大拝司、小拝司、御先乗、花神子などの神役が八坂神社を出発する。両行列は1時20分に札の辻(大市)で合流。長持ち、宝恵籠行列もここから加わる。一行はアーケード街を経て黄金町方面へ。鰐石の交差点を左折して萩往還を進み、2時35分に駅通りで備立行列所作を披露。3時から御旅所(天神通り)で祭典が行われる。4時に古熊神社神殿に帰着する際は、重量500キロの御網代車が50段の石段を一気に駆け上がる。奉納行事終了後には、もちまきもある。
「天神さまが古熊に遷られて今年でちょうど400年目のお祭り。より華やかに道中を巡行します」と真庭宗雄宮司。
【神役関係者】大拝司=河部秀幸(駅通り)▽小拝司=田中真樹(糸米)▽御先乗=重見幸太朗(白石)▽花神子=本間菜々緒(亀山町)▽神酒官女=赤木美羽(宮野上)▽菊官女=佐伯麻衣(大内御堀)
11月24日は、本来12年に一度しか演奏されない赤崎神社(秋穂)の「十二の舞」の奉納がある。さらに25日は祭典と、厳島神社(広島県宮島)による“島外不出”ともいわれる「舞楽」が2曲演奏される。時間はいずれも午前10時半から正午まで。なお、両日駐車場はない。
詳細は特設サイト(https://furukumajinja.wixsite.com/400th-ceremony)参照のこと。