2015年の国連サミットで採択された「SDGs(エスディージーズ)」について学べるワークショップ「カードゲームで体感するSDGs」が、11月29日(金)午後1時半から4時半まで山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。
貧困、気候変動、人権など、世界が抱えている課題を2030年までに解決しようと掲げられたSDGsの17の目標を達成するための道のりが疑似体験できる。講師は、ソーシャルプロフィット代表の森本菜都美さん。カードゲーム「2030SDGs」をプロジェクトデザイン(本社・富山県)と共同開発した一般社団法人イマココラボ(東京都)の公認ファシリテーターで、ワークショップを通してSDGsに興味がない人にもシンプルに楽しくその本質が理解できる研修や講座を行っている。
「SDGsが私たちの生活にどう関係するのか、また、SDGsがあることによってどんな変化や可能性があるのか、わかりやすく学べる。誰でも楽しめる内容なので、気軽な気持ちで参加して」と主催する山口市環境政策課(TEL083-941-2180)。
対象は山口市民および山口市内に通勤通学している人で先着48人。参加は無料だが、11月22日(金)までに同課への事前申し込みが必要。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、国連加盟193カ国が2030年までの達成を目指して掲げた「持続可能な開発目標」で、17のゴール(目標)と169のターゲット(達成基準)から構成されている。17の目標の内訳は、①貧困をなくそう②飢餓をゼロに③すべての人に健康と福祉を④質の高い教育をみんなに⑤ジェンダー平等を実現しよう⑥安全な水とトイレを世界中に ⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに⑧働き甲斐も経済成長も⑨産業と技術革新の基盤をつくろう⑩人や国の不平等をなくそう⑪住み続けられるまちづくりを⑫つくる責任 つかう責任⑬気候変動に具体的な対策を⑭海の豊かさを守ろう⑮陸の豊かさも守ろう⑯平和と公正をすべての人に⑰パートナーシップで目標を達成しよう。
2000年に国連サミットで採択された2001年から2015年までのミレニアム開発目標(MDGs)の後継という位置付けだが、MDGsの焦点だった開発途上国の貧困・教育・保健分野の改善だけでなく、地球レベルの環境対策、技術革新、生産と消費、雇用、人権などすべての国にとっての幅広い社会課題が対象となっている。
なお、「持続可能な開発」とは、現世代の生活の改善とともに子や孫などの次世代、次々世代が将来にわたり安寧な生活が送れる社会を意味している。