山口市の湯田温泉地域から「大内文化ゾーン」まで、ワンコインでコミュニティバスと周遊タクシーを1日何度でも乗り降りできる「山口市観光周遊1日乗車券」が販売されている。期間は、11月までの土・日・祝日で、料金は大人500円、小学生以下250円。
明治維新150年の昨年、山口市は観光客らに湯田温泉から大内文化ゾーンまで足を運んでもらおうと、オリジナルルートの「山口市観光周遊バス」を、9月から11月にかけて初運行。バス停は6カ所に設けられ、1日500円で何度でも乗り降り可能に。土・日・祝日(30日間)に、1日8便を1時間おきに走らせた。利用実績は、1日当たりのべ約40人が乗車し、利用者1人当たりの平均乗り降り回数は2.6回だった。3回以上を記録した日も5日あり、大内文化ゾーン内の周遊・滞在効果が認められたという。
そして、乗車実績やアンケート等の結果を受けて、今年は新体制で運行されることになった。既存のコミュニティバスを活用することで乗降車できる場所を拡充し、昨年はルートから外れていたJR山口駅と湯田温泉駅前からも乗降車できるよう改善した。そして、昨年の運行ルートに含まれていた瑠璃光寺五重塔、常栄寺雪舟庭、山口市菜香亭間には、周遊タクシーを30分に1回、午前10時から午後5時までの時間帯で運行させる。また、山口駅から五重塔を周遊するコミュニティバスには「萩往還語り部の会」会員が乗車し、山口市の歴史や観光施設の解説をする。
乗車券は、運行実施日の運行区間におけるコミュニティバスおよび周遊タクシーの車内で購入できる。問い合わせは、山口市観光交流課(TEL083-934-2810)へ。