異なるジャンルの文化・芸術活動に取り組む団体・個人が一堂に会して発表する「市民みんなの文化祭」が、11月25日(日)午後1時半から、ニューメディアプラザ山口(山口市熊野町1)で開かれる。
主催する「明日を紡ぐ大地の会」は、明治維新150年を記念して、2015(平成27)年に披露した朗読劇「吉田松陰と烈婦登波」を、内容を練り直して再演する。
劇は、松陰が被差別身分である宮番の登波について書いた「討賊始末」を底本に創作。登波は、27歳の時に父と弟、夫の妹を殺され、夫も重傷を負わされた。その後、敵討ちのために12年間全国各地を旅して仇のありかを突き止め、本懐を遂げた。松陰はその志に感激し、実際に登波にも会い、1857(安政4)年に「討賊始末」を書き上げた。それは、差別の不当性を、塾生や世人に説くためでもあった-。劇中、花柳文都姫(むつみ会会主)による創作舞踊も披露される。
他の出演者は、子育てママたちによる「ママバンド」、中南米音楽演奏・平尾節幸さん、ギター、ハーモニカ、ウクレレの「ギタ・ハモ・レレ・アンサンブル」、「歌声サロン“みやの”・かなりやの会・ドレミの会有志合唱団」。
チケットは、大人1千円で高校生以下は無料。市内プレイガイドで購入できる。問い合わせは、同会の福島久嘉さん(TEL083-921-2476)へ。