「昔より声が出にくくなった」と最近感じませんか? 加齢による声の変化について、POPS-Kに聞きました。
声帯は、笛に例えられることがあります。肺から送り出された空気が声帯にあたり、振動することによって、声の元になる音が作られます。その音が口、のど、鼻などの空間で共鳴して音色が決まり、さらに舌や歯、唇などの働きによって、ことばとして発声されます。ですから、呼吸器にかかわる筋力や、息を送り出す横隔膜が加齢により衰えることで、声が出しにくくなるのです。
また、住宅環境の防音機能が高まったことで、小さな声での会話が多くなり、口周りの運動能力が低下したことも、声が出にくくなる原因の一因として考えられます。(次回へ続く)